令和3年9月19日(日)、越前市文化センターにて、コロナ禍による昨年の中止を乗り越え、第30回の記念となる越前市民音楽祭が開催され、当校の合唱部と吹奏楽部も参加いたしました。PTA顧問の私儀、合唱部OBの立場で観覧してきました。
アンサンブルの性質上,両部とも、本来ならば、至近距離で人と一体となって息を合わせたいところ、日頃の練習上の制約のたいへんさが思いはかられます。また、新入部員勧誘もきっと,たいへんだったことでしょう。試練を乗り越え、元気な姿を見せてくれて感慨ひとしおでした。
合唱部が着用しているのは、プロ合唱団「東京混声合唱団」が開発した「歌えるマスク」。音響学の専門家のもと着用による可聴域の音の減衰がほとんどないことが、また、ウイルス学の専門家のもと飛沫飛散の抑制効果が一般のマスクに近いことが、それぞれ計測された話題の品。
共演させていただいた武生センター合唱団の皆様、写真掲載を快く承諾下さりありがとうございます。
声は出せねど、身振りで会場を一体に!
難曲に果敢に挑んだ合唱部、平時と変わらぬ圧巻のパフォーマンスを披露し会場を沸かせた吹奏楽部、両部の皆さん、お疲れ様でした。
会場では様々なコロナ対策がなされていました。体温チェック・手指消毒・マスク・入場者数制限等はもはや言うまでもなく、出演者は舞台袖ではなく外周から登壇、観客・出演者とも入場路と退場路は別で一方通行(団体どうしはすれ違わない)、観客は声を出さずひたすら拍手で思いをステージに届けます。閉演後の帰宅も司会者の指示にしたがって段階的に・・・。
ちょっと前に開催された武生国際音楽祭の運営に携わる某お医者さん(当校および当校PTA OB)のひとこと。「クラシックコンサートホールでの感染はまだ世界で一例も報告されていません。」コンサート自体が問題なのではなく、大事なのは、主催者・観客・出演者みんなのマナー、そして、感染を防ごうと心を一にする分かち合い、ということでしょう。
制約の一方で、コロナ禍でもこうすれば○○ができる、という工夫と知見が日々、増えていくのも事実です。武高生の皆さんが、できる範囲で、できることに一生懸命に取り組めますよう、応援していきましょう!
(リポート 谷)