令和6年度 福井県立武生高等学校PTA会長方針
武生高校PTA会長
川端 武志
「新しい時代の新しいPTA活動へ」
コロナ禍が過ぎ去った後、目まぐるしく動く時代の変化を様々な場面で目の当たりにするのは、今日私だけではないでしょう。
ここ福井県の地においても、北陸新幹線金沢―敦賀間の開業やそれに伴う駅前の開発を見たり、街のにぎわいに大きな期待を寄せる人々の声を聞いたりと、新しい変化が感じられます。
一方で、学校では、文部科学省が高等学校で新しい学習指導要領をスタートさせて早2年が経ち、ICTツールの活用も相まって、「社会に開かれた教育課程」の実現に向けて、子どもたちの「生きる力」を育み、学校教育を通じてよりよい社会を創るという目標へ着実に進んでいます。
また、武生高等学校スクールプランでは業務改善のための取組として、学校行事や業務の効率化を進めるとともに、部活動の統廃合、カリキュラムのスリム化とそれに伴う下校時間の見直しを実行し学校全体の効率化を行っています。つまり、最適化されたシステムを作ろうとしているのです。
しかしながら、それを補完する意味において、PTAの役割や、学校や子どもたちの役に立つことは何かを、改めて考えなければならないと思います。
校訓にある「真理と正義を愛して学問に精励し、人格の完成に努める。」ことは、その一翼をPTAが担っていると言っても過言ではないでしょう。
スクールポリシーの教育目標「Take action for your future.」は、正に、私たちも子どもたちの未来のために行動を起こさなければならないと言われている気がしてなりません。
そして、それと同時に、これからの社会がどんなに変化しても予測困難になっても、自ら学び、自ら考え、判断して行動し、個々の思い描く幸せを実現してほしいという保護者や先生方の願いが込められています。
これからPTA活動を行っていく中で、効率的に合理的に運営することを前提とし学校における課題解決の一助となるためには会員における情報共有や会員同士の親睦を深めること
が重要であり、子どもたちとのコミュニケーションも図りながら各事業を進めていかなければなりません。
そのためには、会員一人ひとりのお力添えが必要でございます。保護者の皆様の働きかけが子どもたちの「生きる力」を育む原動力となります。結びに、新しい時代の新しいPTA活動へのご協力や積極的なご参加を改めてお願いいたすとともに、皆様が良き一年となるようにお祈り申し上げます。どうぞ、よろしくお願いいたします。