7月4・5日の両日、2019年度、令和最初の北信越地区高等学校PTA連合会研究大会 於・長野市 に 参加して来ました。
長野県でも北部、北陸新幹線の駅がある長野市だけに、片道2時間余り。日頃のイメージより近かった。
メイン会場の「ホクト文化ホール」の名は、長野市に本社を持つ、きのこでおなじみの「(株)HOKUTO」のNaming Rights から。ご当地らしいですね。
約2000人収容の大ホールで開会式。
形骸化した式典ではありません。普段、各校のPTA役員さんと精力的に接しているPTA連合会の役員さん等が式辞を述べられるため、出来合いの原稿棒読みではなく、時にPTA活動上の普段の課題を鋭く突くお話もあるのが研究大会の特徴です。
「子どもが毎日うんちをする。こんな、当たり前のことを当たり前のようにできるようサポートするのが親の役目。」とは、ある女性役員さんの挨拶から。
開会式後は恒例の歓迎アトラクション。これまで、ご当地の伝統芸能を地元の高校生が披露することが多かったのですが、今年は一味違いました。
司会役のお姉さんがステージ上から「みなさん! こんにちは~!!」と振り、客席から「こんにちは~」と答えると、「あれ~? 元気がないですね~。」の「お約束」で始まる、あれです、あれ。
いわゆる「戦隊もの」。あまりにも「お決まり」の連続で、皆、昔は熱心にプリキュアや〇〇レンジャーショーを見せに行った子育てを経験しているおじさん・お〇さんのハートをつかみまくり。
あらすじは言わなくても分かってもらえるでしょう。
ステージ途中で披露される手品を手伝うお人好しな悪者。
これは「飯田OIDE長姫高校・コンピュータ制御部」の生徒さん達による「高校戦隊 テックレンジャー」。
ストーリー・小道具作り、演出等の全てを生徒さんが手掛け、「交通安全」、「防災」などの啓発や「ふるさとのPR」などに年間20回余のショーを行い、今やもう、地域に溶け込み地域に愛されている存在なのだとか。
http://www.nagano-c.ed.jp/oideosa/computer_HP/techrenger%20top.html
台詞の端々を子ども向けから今回の年代層にアレンジしてある憎い計らい。参加者のツボにはまりまくったひと時、いや~、やられました。まいったまいった!
終演後は、レンジャーが客席に下りて来て観客と握手の大サービス!
か、会長~っ、鼻の下が伸びてますよ~!!!
その後は4会場に分かれて、各高校がPTA活動を紹介し合う「分科会」。
記者が参加した第2分科会・会場では5つの高校(福井県からは羽水高校さん)が発表を行いました。
・言葉の受け止め方における「親子の誤解」を本音トークから探る親子座談会
・学校祭へのPTAからの出店
・PTA広報紙に加え高校オリジナルの「カレンダー」作成
といった、我等が武生高校PTAでは行っていない事業も数多く知ることができ、大いに参考になりました。
圧巻は、長野県立長野商業高等学校で100年余の歴史を誇る伝統行事「長商デパート」。全生徒が学年の壁を超えてまとまり、生徒自身からの出資金を実際に運用する「模擬株式会社」の一大組織と化します。
商品は衣料、フードコートから生鮮食料品(なんと、鮮魚も)まで多岐に渡り、年一回、期間中の売り上げは3500万円余に。自動車まで販売するそうです。
これには聴衆も興味津々で、やはり多くの質問が飛び出しました。
同校のPTAさんでは、準備・後片づけが早朝から深夜に(昔は学校に泊まり込み徹夜組もいたとか)及ぶため、生徒の通学の安全確保のため夜の街中を巡回するのだそうです。
羽水高校さんからは、競歩大会(1回に女子でも20 km以上歩く)の給水ポイントでのサポート、学校祭に「親の意地」をかけてひたすら焼きまくる焼きそば店を出店等の活動が紹介され、「生徒さんに直に接する」活動が武生高校より多いな、と感じ、「生徒たちを応援しよう!」、「生徒を真ん中に三人四脚」の我が校としては、少し羨ましく思えました。
何より、高校卒業直後の進路だけでなく、将来的に地元に戻って来てくれるよう郷土愛を育むことまで考えた活動には、我々も視野を広げさせられました。
この後、他の分科会場への参加者と合流し、やはり良い話があったと感想を披露し合いました。
大会初日 夕刻、教育懇談会には地酒が説明付きで ずらっ と。どれも美味。
鯉の洗い、蕎麦など長野県の名産も味わい、来年の北信越大会開催地が福井であることから、ことに交流を深め、盛況のうちに終わりました。
盛り上がるだけでなく、たまたま隣り合った他校の方と、PTA活動上の悩みをしんみりと語り合える等も、教育懇談会の醍醐味です。
二次会は当校PTA長谷川事務局長が厳選の上、予約したジビエ料理の店へ、これも時のご縁とお誘いした武生商業高校御一行様と一緒に。
高校の統合に伴い、双方のPTAはどうするんだ? とのタイムリーな談義に花が咲きます。
スズメ蜂焼酎(鮮明な画像は自主規制)。意外と旨し。
イノシシ、シカ、キジ、ウサギ等を堪能し(初めは気持ち悪がっていた人が手のひらを反すほど、本当に美味しかった)、夜はふけていくのでした。
そして残すは大会2日目。
この時点ではまだ、あの衝撃を誰も予想だにしていませんでした。
明けて翌日、あまりにも、あまりにも素晴らしい「記念講演」に、私達の誰もが、言い知れぬ感銘を、涙涙の感動を授かることとなります。これは、まとめるには余りにも重い、深いいい~話。
ちょっと、記者に時間を下さい。
近日中に改めて追加報告させていただきます。
(現地レポート 広報部 谷)